解剖学実習第17回

 歯科衛生士専門学校の皆さんが見学に来た。看護学生のときよりも時間が長かったし、作業も結構進んできたため、かなりバラエティに富んだ説明ができた気がする。彼女たちは実際に臨床で使う訳ではないし、覚えるべき知識も少ないため、頚部以上は詳しくするも、細かい筋肉の名称の説明は省略。それ以外の部分は人体って不思議だなぁ、すごいなぁと思っていただけるように噛み砕いて説明。結構楽しみながら勉強していただけたんじゃないかなぁと思う。聴診三角を説明し、手根伸筋の腱を引っ張らせて、指が実際に曲がることを視覚に訴えることで、興味を引き寄せる。締めはrachioradialis muscleの話。これが一番ウケが良い。
 「腕撓骨筋はこういう動き(腕を動かしながら)をするんだけど、これって何かに似てない?」
 「ん〜・・・お酒を飲むときですか?」
 「そう!だから、腕撓骨筋のことを別名beer raising muscleって言うんだよ。・・・ところで、もし暇なら今日の夜にでも一緒にbeer raising muscle鍛えに行かない?」
馬鹿馬鹿しくて若干気持ち悪い会話だけれども、雰囲気作りをして空気を読めば、これが結構効くのです。