教科書レビュー:組織学

 大学指定が定番の『標準組織学総論・各論』だったので、それを中心に勉強しました。読みにくいとの意見も聞きますが、僕はかなり好きな教科書です。THE CELLやハーパーなどの外国の教科書は、1つの章に小見出しをいくつか作り、その中で文章を進めながら説明していくという形式が多いですが、僕はそれがあまり好きではありません。それよりもⅠ筋組織、①平滑筋・・・などのように、語句ごとに区分けして説明される方が頭に入ります。その点で標準は典型的な日本の教科書であったため、非常に進めやすかったと感じています。総論の有無も意見がありますが、うちの場合は総論をかなり詳しく突っ込んでくる形式なので、しっかりとした本で取り組む必要があり、購入に至りました。多くの人が購入する『入門組織学』はメインに据えるのは不可能ですが、スケッチの前日に概要を掴んだり、最中に参照しながら使うのに便利でした。それとは別に手に入れた『人体組織学』は図が非常に綺麗で重宝しました。ただ外国の教科書なので、用語の一致がズレたりする箇所があったり、間違いも多かった気がしています。どうせなら『カラー組織学』の方が安いし内容も良かったのではと思います。アトラスは『機能を中心とした図説組織学』を使いました。写真も良いですけど、それ以上に図が素晴らしかったです。付随されている説明もなかなか良かったと思います。