解剖学実習第26回

 前半は2つの看護学校の学生が見学に来る。開胸してからは説明できる範囲がぐっと広がったため、話すことはいくらでもある。T大学の助教授が盛んに言っていた臨床へのアプローチのための解剖学を念頭に話してみたつもりだけど、果たして伝わったかどうか。人に話すには数倍の理解が必要だと改めて感じる。腹腔動脈のスケッチを終え、上腸間膜動脈と下腸間膜動脈の剖出に取り掛かる。足底と手掌はかなりの部分まで剖出が完了しつつある。脳を摘出していない班は頭蓋の切断に取り掛かっているが、僕の班はあらかじめ摘出されていたのでその作業は無し。後日、脊髄の取り出しの作業だけ行う。実習はあと2週間ぐらいで終わるが、果たして全ての部分を観察できるのだろうか。もう少しスピードをあげないといけない。実習数の少ない大学は一体どこをどのぐらい観察しているのだろう??