教科書レビュー:神経解剖学

 中枢神経、末梢神経、伝導路でメインを使い分けました。
 まず中枢神経ですが、これは『イラスト解剖学』を知識のベースに、『解剖学講義』でつけたしていく方法を取りました。イラ解は神経の部分に多くのページが割かれており、なおかつ内容や図も詳しくて、非常に良かったです。神経の部分が一番使えるのではないかと思うぐらいです。『解剖学講義』は内容よりも、むしろまとめ方の流れが気に入り、青字の臨床内容もなかなか興味を惹くところでありました。
 末梢神経は『日本人体解剖学』をメインで使用しました。個人差があるようですが、僕は結構まとめ方として気に入り、結局これをぶっ通して勉強しました。勿論、『イラスト解剖学』や『解剖学講義』の助けが要る場合もあります。各脳神経の図示の際にはイラ解を使いました。
 伝導路は『ハインズ解剖学アトラス』を中心としました。頭の中のイメージの骨格として使います。これに『リープマン神経解剖学』で概要を洗い流し、あまり使いませんでしたが、『カーペンター神経解剖学』で補強という感じです。脳実習の際にアトラスがあると便利なので、その点でもハインズは有用でした。
 一応、科目は修了したとはいえ、知識としてまだまだ不十分な点も多々あり、折を見てもうちょっとやってみようとは思っています。脳領域や伝導路など障害と疾患の関わりを考えていくには、基礎医学の中でも非常に興味のあるところです。